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活動記録

令和5年12月定例会報告(その5)県政の諸課題について

<県政の諸課題について>

(1)笹ヶ峰ダムの堆砂土砂の撤去について

妙高市の笹ヶ峰ダムについては、国が設置し、県が管理を行っているところですが、完成から40年以上経過し、国においてダムに堆積した土砂の撤去を検討しており、その処理方法について、住民から不安の声が上がっています。国と連携しながら地元である妙高市が撤去した土砂の処理方法の調整に当たっているところです。しかしながら、住民は河川への流出や国立公園の自然環境への影響などを懸念しているとのことであり、ダムの管理者である県としても、県民の安全と安心を確保するため、撤去した土砂の適切な処理について、国、妙高市、土地改良区等と連携して取り組むべきと考えますが、知事の所見を伺います。

笹ヶ峰ダムは、完成から40年以上経過し、多くの土砂が堆積していることから、ダムを設置した国において、対応を検討しております。そのなかで、国は、堆積土砂をダムの周辺で処理することも検討しており、自然環境や景観への影響について、地元住民が懸念していると聞いております。県といたしましては、市や土地改良区とも連携し、地元住民の理解が得られるよう、国に対して働きかけてまいります。

(2)笹ヶ峰ダムの役割の周知について

笹ヶ峰ダムについては、頸城平野の広い地域に農業用水を供給する重要な役割を担っています。しかしながら、このダムの利用は、日ごろの維持管理など地元農家等の負担のうえに成り立っているということを、県としても農業用水の安定供給や災害の発生抑制など、ダムのメリットを享受する県民に広く周知するべきと考えますが、所見を伺います。

議員ご指摘のとおり、笹ヶ峰ダムは、農業用水源としての役割だけでなく、大雨が予想される場合には貯水容量の一部を放流する事前放流により洪水調整容量を確保して、水害の発生を抑制する役割も有しております。県では、笹ヶ峰ダムのこのような役割を県民に周知していくことを目的に、関係土地改良区や国と連携して施設見学会を開催しているほか、ダムカードの配布やSNSを活用した広報に取り組んでいるところです。県としては、今後ともこうした広報活動を通じて、引き続き笹ヶ峰ダムの役割を県民の皆様に広く周知してまいります。

(3)「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」の物産販売における取扱商品について

12月をもって東京・原宿にある「表参道・新潟館ネスパス」が営業を終え、新たに銀座に「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」が開業するとのことであり、大いに期待しています。これを契機に、首都圏への販路拡大に期待する県内中小事業者は多いと考えられるため、物販においては定番商品だけでなく、県内事業者が取り扱う魅力ある商品を首都圏へ発信するため、取り扱うよう県としても働きかけるべきと考えますが、所見を伺います。

新たな拠点では、単に商品を販売するだけでなく、新商品や、これまであまり知られていない商品も含め、県内事業者の魅力ある様々な商品を国内外の多くの人々に知ってもらい、味わっていただくことで、県産品の認知度向上や販路拡大を目指すとともに、新商品開発に向けた首都圏等のマーケット動向の把握などを行う場として活用することも、大きな役割の一つとしております。そのため、物販事業者の公募においては、「年間250商品以上の新規取扱い」などを条件としており、また、11月末からは、幅広く商品を選定するための県内事業者に対する説明会も実施し、多くの参加をいただいております。本県の特色ある高品質の商品を取り揃えるなど、魅力ある拠点づくりに向けて、しっかりと準備を進めてまいります。